酒蔵について
酒造りのこだわり
聖の酒
「酒の名を 聖とおほせし古の 大き聖の言のよろしさ」と、
万葉の歌人である大伴旅人が詠うように、聖(ひじり)とは良く澄んだ酒を意味します。
上州赤城山西南麓の自然水と蛍の舞う緑豊かな自然環境の中で酒造りを始め、
八代180年の長きにわたりその伝統と技を継承しています。
歴史
江戸時代末期の天保12年(1841年)3月、初代今井傳兵衛は前橋藩川通り二十六ヶ村の大惣代を勤める今井善兵衛家より分家し創業。生糸商・質商として力をつけ、まもなく酒造りを始めました。当社の北1kmにある木曾三社神社には木曾義仲の遺臣伝説があり、今井家の先祖はその四天王の一人である今井四郎兼平に溯ると伝えられている。神社の境内に湧く清冽な泉を用いて酒造りを行っていたため、戦前までは清酒「木曽川」の銘柄で愛飲されていました。
周囲の自然環境
群馬県のほぼ中央に位置し、越後との国境三国峠に源を発し、奥利根の山間部からまさに流れ出そうとする、坂東太郎(利根川)を眼下に臨む赤城山西南麓の高台にあります。
上州名物(からっ風)は冬の厳しい寒さを表しますが、酒造りにとっては何よりも清浄な空気をもたらすものであり、緑豊かな自然環境に恵まれています。
地元農家との取り組み
「群馬県産米」
~ひとめぼれ・契約栽培米 五百万石・若水・舞風~
「県外産米」
~兵庫県 山田錦・滋賀県 渡舟・岡山県 雄町~
2006年より地元農家との取り組みにより食用米である「ひとめぼれ」を原料米とした酒造りが始まり、現在では主要原料米となっています。また、2019年からは渋川市北橘町の農家のご協力のもと契約栽培米「五百万石」の酒造りも開始しました。
聖酒造
先人たちの真摯な気風を受け継ぎ、
これからも日本酒をつくり続けていきます。